二重濾過血漿交換法(DFPP)により分離された血漿をポンプで再循環させ、さらにこの循環ラインの一部に加温器を設けることでライン内を流れる液を加温します。
■血漿処理量が増加する
加温することにより、血漿蛋白による粘性を低下させ、血漿処理量を増加させます。
■閉鎖回路である
廃液が開放されないため、感染対策にも有効です。
■アルブミンの回収率が上昇する
加温により、アルブミンの膜透過性が上昇します。
血液中の血漿だけを交換するので血漿交換法と呼ばれます。病因物質を除去するためには、まず血液から血漿成分だけを分離し、その血漿は全て廃棄します。そのままでは体に必要な成分も失うことになるので、代替の血漿成分を浄化した血液とともに戻します(単純血漿交換療法)。肝臓が機能しなくなったときなど、除きたい成分が多数ある場合や、血中の成分を除く方法がほかに見つからない場合にも用いられます。
にじゅうろかけっしょうこうかんりょうほう
DFPP:Double Filtration Plasmapheresis
体外に取り出した血液を血漿分離器により血球成分と血漿成分に分離した後、分離された血漿を血漿成分分離器を用いて病因物質等を分離除去し、アルブミン等の有用なタンパクを患者さんに戻す治療法です。
旭化成メディカル様HPより引用
https://www.asahi-kasei.co.jp/medical/personal/cure/cure_02.html
平成27年3月15日
宮野英三 閉塞性動脈硬化症とC型慢性肝炎を合併した当院慢性維持透析患者の加温式リサーキュレーション(DF-Thermo)治療を施行した使用経験 第84回大阪透析研究会 大阪国際会議場